基本情報技術者試験「リスクマネジメント」の問題
あるプロジェクトで二つのリスクを定量分析した。リスクXは発生確率30%で発生すると200万円の損失、リスクY(好機)は発生確率40%で発生すると100万円の利益をもたらす。両リスクを合わせた期待金額価値(EMV)は何万円か。
ア-100万円
イ+100万円である
ウ-20万円となる
エ-60万円と見積もられる
正解
ウ.-20万円となる
期待金額価値(EMV)は各事象の『発生確率×金額影響』の総和で、損失は負、利益は正で扱う。リスクX=0.3×(-200)=-60万円、リスクY=0.4×(+100)=+40万円、合計-60+40=-20万円となる。脅威と好機を符号付きで合算する点が正答の鍵である。
?選択肢ごとの解説
ア ×-100万円は確率を掛けず影響額のみを-200+100=-100と単純合算した誤りで、EMVの定義(確率で重み付け)を欠いている。
イ ×+100万円は好機Yの影響額だけを取り、脅威Xや確率を無視した誤りである。
ウ ○期待金額価値(EMV)は各事象の『発生確率×金額影響』の総和で、損失は負、利益は正で扱う。リスクX=0.3×(-200)=-60万円、リスクY=0.4×(+100)=+40万円、合計-60+40=-20万円となる。脅威と好機を符号付きで合算する点が正答の鍵である。
エ ×-60万円はリスクXの寄与(-60)だけで、好機Yの+40を加え忘れた途中値である。
✎くわしく
EMVは定量的リスク分析の基本手法で、複数の不確実事象を金額の期待値に変換して比較・合算する。脅威(損失)は負、好機(利益)は正で符号を統一し、各々を確率で重み付けして足す。本問の罠は(1)確率の掛け忘れ、(2)好機の符号を負にしてしまう、(3)片方だけ計算して止める、の三つ。EMVはコンティンジェンシー予備費の見積りやデシジョンツリーの分岐評価の基礎にもなる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
EMV=Σ(発生確率×影響額)。損失はマイナス、利益はプラスで必ず符号を分ける。
覚え方
EMV=『起こりやすさ×大きさ』を足し算する天秤。脅威は左(マイナス)、好機は右(プラス)に乗せると覚える。
よくある誤り
確率を掛けずに影響額だけ足す誤りと、好機を損失と同じ符号で扱う誤りが多い。『確率×影響を符号付きで総和』を徹底する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0137