基本情報技術者試験「スコープマネジメント」の問題
プロジェクトの実行中に、正式な変更管理の手続を経ないまま、依頼や追加要望が少しずつ取り込まれて作業範囲が当初計画より膨らんでいく現象を指す用語はどれか。
アベースライン
イスコープクリープ
ウ要求事項トレーサビリティ
エワークパッケージ
正解
イ.スコープクリープ
スコープクリープは、変更管理の承認を経ないまま小さな追加要望が次々と取り込まれ、結果として作業範囲やコスト・日程が当初計画から徐々にずれていく現象を指す。設問の『手続を経ず範囲が膨らむ』記述に正確に対応する。
?選択肢ごとの解説
ア ×ベースラインは承認された基準計画(範囲・日程・コスト)であり、変更の比較基準を指す語で、範囲が膨らむ現象そのものではない。
イ ○スコープクリープは、変更管理の承認を経ないまま小さな追加要望が次々と取り込まれ、結果として作業範囲やコスト・日程が当初計画から徐々にずれていく現象を指す。設問の『手続を経ず範囲が膨らむ』記述に正確に対応する。
ウ ×要求事項トレーサビリティは各要求が成果物まで追跡できるよう対応づける仕組みで、範囲拡大の現象を表す語ではない。
エ ×ワークパッケージはWBSの最下位の作業単位であり、範囲拡大という現象を指す用語ではない。
✎くわしく
スコープ管理ではベースライン(承認済み基準)からの逸脱をいかに統制するかが核心である。スコープクリープは逸脱が無管理に進む状態を指し、防止には変更管理プロセスとトレーサビリティが用いられる。これらは『現象(クリープ)』と『基準(ベースライン)』と『統制手段(トレーサビリティ)』という別レイヤの概念であり、混同を避ける。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『正式な手続を経ず』『少しずつ』『範囲が拡大』が揃えばスコープクリープと判断する。
覚え方
クリープ=『じわじわ忍び寄る』。気づかぬうちに範囲が這い広がるイメージで覚える。
よくある誤り
ベースラインからの変更すべてをスコープクリープと誤解しがち。正式承認を経た変更は健全であり、無承認の漸増がクリープである。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0026