基本情報技術者試験「コストマネジメント」の問題
完成時総予算(BAC)が4,000万円のプロジェクトで、ある時点の出来高(EV)=1,600万円、実コスト(AC)=1,800万円であった。現在のコスト効率(CPI)が今後も継続する前提で、残作業のコスト見積り(ETC)と完成時差異(VAC)の組合せとして正しいものはどれか。
アETC=2,200万円、VAC=-200万円と求まる
イETC=2,700万円、VAC=-500万円
ウETC=2,400万円、VAC=0万円
エETC=2,700万円、VAC=+500万円
正解
イ.ETC=2,700万円、VAC=-500万円
CPI=EV/AC=1,600/1,800≒0.889。現在効率継続の前提でEAC=BAC/CPI=4,000÷0.889≒4,500万円。残作業コストETC=EAC-AC=4,500-1,800=2,700万円、完成時差異VAC=BAC-EAC=4,000-4,500=-500万円となる。VACが負なので完成時に予算を500万円超過する見込みである。
?選択肢ごとの解説
ア ×ETC=2,200・VAC=-200はEACをBAC+(AC-EV)=4,200と別前提で算出した値で、設問の『現在効率継続』前提と一致しない。
イ ○CPI=EV/AC=1,600/1,800≒0.889。現在効率継続の前提でEAC=BAC/CPI=4,000÷0.889≒4,500万円。残作業コストETC=EAC-AC=4,500-1,800=2,700万円、完成時差異VAC=BAC-EAC=4,000-4,500=-500万円となる。VACが負なので完成時に予算を500万円超過する見込みである。
ウ ×ETC=2,400・VAC=0はコスト超過が一切ないとした非現実的な値で、CPIが1未満の事実を反映していない。
エ ×ETCは正しいがVACの符号が逆。VAC=BAC-EACでEAC>BACのため負(-500)となるべきところを正にしている。
✎くわしく
ETCは『これから完成までにあといくらかかるか(残作業)』、VACは『完成時に予算といくら差が出るか』を表す。式はETC=EAC-AC、VAC=BAC-EAC。本問はEAC=4,500を起点に、ETC=4,500-1,800=2,700、VAC=4,000-4,500=-500と導く。VACの符号は『予算-見込み』なので、見込みが予算超過なら必ず負になる。CV(=EV-AC=-200)が現時点の差異であるのに対し、VACは完成時点の差異予測という時間軸の違いを押さえる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
手順はCPI→EAC→ETC(=EAC-AC)→VAC(=BAC-EAC)の順に芋づる式で計算する。
覚え方
VACのV=Variance(差異)、『予算(BAC)が先、見込み(EAC)を引く』で符号を間違えないと覚える。
よくある誤り
VACの引く向き(BAC-EAC)を逆にして符号を誤るミスが多い。『予算から見込みを引く』『超過なら負』で固定する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0136