基本情報技術者試験「コストマネジメント」の問題
あるプロジェクトの完成時総予算(BAC)は2,000万円である。ある時点で計画では作業の60%が完了している予定だが、実際の出来高は全体の45%にとどまっていた。この時点の出来高(EV:アーンドバリュー)は何万円か。
ア1,200万円である
イ1,100万円
ウ900万円となる
エ800万円と求まる
正解
ウ.900万円となる
出来高(EV)は『計画した予算のうち、実際に完了した作業分の価値』であり、BAC×実際の進捗率で求める。本問では2,000万円×45%=900万円となり、これがこの時点で稼いだ価値である。計画進捗率60%はPV算出に使う値であってEVには用いない。
?選択肢ごとの解説
ア ×1,200万円はBAC×計画進捗率60%=計画値(PV)であり、実際の出来高EVではない。計画と実績を取り違えた誤りである。
イ ×1,100万円は計画55%などと進捗率を読み違えた場合に生じる値で、設問の実出来高45%に基づいていない。
ウ ○出来高(EV)は『計画した予算のうち、実際に完了した作業分の価値』であり、BAC×実際の進捗率で求める。本問では2,000万円×45%=900万円となり、これがこの時点で稼いだ価値である。計画進捗率60%はPV算出に使う値であってEVには用いない。
エ ×800万円は40%で計算した誤りで、実際の出来高45%を取り違えている。
✎くわしく
EVMの三基本量はPV(計画価値)・EV(出来高)・AC(実コスト)である。PVは『いつまでにいくら分やる計画か』、EVは『実際にいくら分やれたか(予算換算)』、ACは『実際にいくらかかったか』。本問の罠は計画進捗率60%と実出来高45%が併記されている点で、EVには必ず実際の出来高比率を使う。EVを誤るとSV・CV・SPI・CPIすべてが連鎖的に誤るため、EV算出は最重要の出発点である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『出来高EV=BAC×実際の進捗率』、『計画値PV=BAC×計画上の進捗率』と分母を区別して暗記する。
覚え方
EVのE=Earned(稼いだ)=『実際に終わった分だけ稼いだ』とイメージし、計画ではなく実績を掛けると覚える。
よくある誤り
計画進捗率と実進捗率の取り違えが最頻出。EVは『実際に完了した分』なので実出来高比率を使うと固定する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0133