基本情報技術者試験「イノベーションのジレンマ」の問題
利用者増による価値向上(ネットワーク外部性)とは別の論点として、優良企業が既存顧客の声に応えて持続的な性能改善に注力するあまり、当初は性能が劣るが新市場を切り開く破壊的技術への対応が遅れ、地位を脅かされる現象を表す用語はどれか。
アファーストムーバーアドバンテージ
イキャズム
ウイノベーションのジレンマ
エネットワーク外部性
正解
ウ.イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマは、合理的に既存顧客の要求(持続的技術の性能向上)に応えてきた優良企業ほど、当初は劣るが新市場を創る破壊的技術の台頭を軽視し、結果として地位を奪われる現象を指す。題幹の状況説明そのものである。
?選択肢ごとの解説
ア ×ファーストムーバーアドバンテージは先行参入による優位を述べるもので、優良企業が出遅れて衰退する本問の現象とは逆である。
イ ×キャズムは初期市場と主流市場の間に生じる普及の溝(深い谷)で、破壊的技術への対応遅れという論点とは異なる。
ウ ○イノベーションのジレンマは、合理的に既存顧客の要求(持続的技術の性能向上)に応えてきた優良企業ほど、当初は劣るが新市場を創る破壊的技術の台頭を軽視し、結果として地位を奪われる現象を指す。題幹の状況説明そのものである。
エ ×ネットワーク外部性は利用者が増えるほど価値が高まる効果であり、優良企業の衰退を説明する概念ではない。
✎くわしく
クリステンセンが提唱した概念で、持続的技術(既存性能の改善)と破壊的技術(別の価値軸で安価・簡便)を区別する。破壊的技術は当初ローエンド市場や新市場で受け入れられ、やがて性能が主流の要求水準に達して既存製品を置き換える。優良企業の合理的判断がかえって対応を遅らせる点が『ジレンマ』である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『優良企業が』『破壊的技術』『既存顧客重視で出遅れる』の組合せが出たらイノベーションのジレンマを選ぶ。
覚え方
『真面目な優等生(優良企業)ほど足元の破壊に気づかない』と逆説でイメージする。
よくある誤り
『単に技術で負けた』と捉える。本質は優良企業が合理的に動いた結果として破壊されるという逆説にある。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a1-0147