基本情報技術者試験「文字列処理」の問題
2 つの文字型配列 a, b(ともに英小文字、要素数は等しい)が互いに並べ替えで一致するか(アナグラムか)を判定する次の手続に、a = {'l','i','s','t','e','n'}, b = {'s','i','l','e','n','t'}(ともに要素数 6、添字は 1 から)を与えて実行したとき、戻り値はどれか。idx(c) は 'a'→1, …, 'z'→26 を返す関数、cnt は要素数 26 で全要素 0 に初期化された整数型配列とする。
○論理型: isAnagram(文字型の配列: a, 文字型の配列: b)
整数型の配列: cnt ← 要素数26で全要素0
整数型: i
if (aの要素数 ≠ bの要素数)
return false
endif
for (i を 1 から aの要素数 まで 1 ずつ増やす)
cnt[idx(a[i])] ← cnt[idx(a[i])] + 1
cnt[idx(b[i])] ← cnt[idx(b[i])] - 1
endfor
for (i を 1 から 26 まで 1 ずつ増やす)
if (cnt[i] ≠ 0)
return false
endif
endfor
return trueアtrue(アナグラムである)
イfalse(アナグラムでない)
ウ6 である
エ0 である
正解
ア.true(アナグラムである)
a の各文字で cnt を増やし b の各文字で減らすと、両者が同じ文字構成なら全 cnt が 0 に戻る。listen と silent は同一構成のため true を返し アが正しい。
?選択肢ごとの解説
ア ○a の各文字で cnt を増やし b の各文字で減らすと、両者が同じ文字構成なら全 cnt が 0 に戻る。listen と silent は同一構成のため true を返し アが正しい。
イ ×並べ替えで一致しないと誤判定して false としたが、両配列は同じ文字を同数含むため cnt はすべて 0 になり false にはならない。
ウ ×要素数 6 を戻り値と取り違えた誤りで、本手続の戻り値は論理型であり整数 6 ではない。
エ ×カウンタの最終値 0 を戻り値と取り違えた誤りで、戻り値は論理型 true である。
✎くわしく
アナグラム判定は文字頻度の一致を見る。一方を加算、他方を減算して差分がすべて 0 かを確認する手法は、ソート不要で線形時間に判定できる点が要である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
頻度の差分配列が全 0 なら一致、と覚え、各文字の加減を丁寧に追う。
覚え方
『片方で+、もう片方で−、残りゼロなら同じ顔ぶれ』と覚える。
よくある誤り
文字の並び順そのものを比較してしまい、並べ替えで一致するケースを false と誤判定するミスが多い。
アルゴリズムとプログラミングの他の問題
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-algo-0092