基本情報技術者試験「スタックの応用」の問題
後入れ先出し(LIFO)のデータ構造が処理の仕組みとして最も自然に当てはまる場面はどれか。
ア窓口に到着した順に客を呼び出し、先に並んだ人から順番に応対していく処理
イ印刷指示を受け付けた順にプリンタへ送り、依頼順に出力していく処理
ウ関数呼出しで現在の処理を中断して退避し、戻るときに最後に退避した分から復元する処理
エ優先度の高いタスクを先に取り出し、同じ優先度内では到着順に処理する処理
正解
ウ.関数呼出しで現在の処理を中断して退避し、戻るときに最後に退避した分から復元する処理
関数呼出しでは呼び出すたびに戻り先や局所変数をスタックに積み、戻るときは最後に積んだ分から取り出す。これは後入れ先出しそのものであり、コールスタックとして実装されるため正しい。
?選択肢ごとの解説
ア ×到着順に先に並んだ人から応対するのは先入れ先出し(FIFO)であり、キューが当てはまる場面でスタックではない。
イ ×依頼順に出力する印刷処理もFIFOであり、受付順に処理するためキューが適し、後入れ先出しの性質には合わない。
ウ ○関数呼出しでは呼び出すたびに戻り先や局所変数をスタックに積み、戻るときは最後に積んだ分から取り出す。これは後入れ先出しそのものであり、コールスタックとして実装されるため正しい。
エ ×優先度で取り出し順を決めるのは優先度付きキュー(ヒープ等)の場面であり、積んだ逆順に取り出すスタックとは異なる。
✎くわしく
スタックは最後に入れた要素を最初に取り出すLIFO構造で、入れ子の処理に向く。関数の呼出し・復帰、式の括弧対応、深さ優先探索などが典型例である。順番どおりに処理するFIFO(キュー)や優先度順のヒープと用途を区別することが核心である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『最後のものから戻す・入れ子』ならスタック、『来た順に処理』ならキューと、処理の向きで判定する。
覚え方
スタックは『積んだ皿を上から取る』。関数呼出しも一番奥(最後)から戻る、と皿の山でイメージする。
よくある誤り
『順番待ち』という言葉に引きずられてFIFOの場面までスタックと結びつける誤りが多い。入れ子・逆順かで判定する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a3-0123