基本情報技術者試験「システム監査の手続」の問題
システム監査における『フォローアップ』の説明として、最も適切なものはどれか。
ア監査人が指摘事項の改善策を立案し、被監査部門に代わって是正を実施すること
イ監査の開始前に対象部門へ監査の目的と範囲を説明すること
ウ監査報告書の作成後に、収集した監査証拠を破棄して機密を保つこと
エ監査報告で示した改善勧告に対し、被監査側の是正措置の実施状況を確認し評価すること
正解
エ.監査報告で示した改善勧告に対し、被監査側の是正措置の実施状況を確認し評価すること
フォローアップは、監査報告で示した指摘・改善勧告について、被監査部門が是正措置を適切に実施したかを後日確認し、その有効性を評価する活動である。監査を指摘で終わらせず実際の改善につなげる仕組みであり、設問の説明に合致するためエが正しい。
?選択肢ごとの解説
ア ×是正措置の実施は被監査部門の責任であり、監査人が代行すると独立性を損なう。監査人の役割は実施状況の確認・評価にとどまる。
イ ×監査前に目的と範囲を説明するのは監査計画・キックオフの段階の活動であり、フォローアップではない。
ウ ×監査証拠は結論の裏づけとして一定期間保管すべきもので、報告後に破棄することはフォローアップとは無関係であり不適切である。
エ ○フォローアップは、監査報告で示した指摘・改善勧告について、被監査部門が是正措置を適切に実施したかを後日確認し、その有効性を評価する活動である。監査を指摘で終わらせず実際の改善につなげる仕組みであり、設問の説明に合致するためエが正しい。
✎くわしく
フォローアップは監査プロセスの最終段階で、PDCAでいうAct(改善の定着確認)に相当する。監査人はあくまで第三者として是正の実施状況と有効性を確認・評価し、未対応や不十分な点があれば再度指摘する。是正そのものは被監査側が担うという役割分担(独立性の維持)が重要で、監査人が改善を実行してしまうと当事者となり独立性が崩れる点が頻出論点である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『改善勧告後に是正の実施状況を確認・評価』とあればフォローアップと判断する。
覚え方
フォローアップ=指摘の後を追って(follow)改善できたか確かめる、と語の意味で覚える。
よくある誤り
フォローアップで監査人が是正を実施すると誤解しやすい。監査人は『確認・評価』まで、実施は被監査側という線引きを守る。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0164