システム監査

基本情報技術者試験監査技法」の問題

マネジメント系システム監査難易度:normal
コンピュータ支援監査技法(CAAT)を採用する主な狙いとして、最も適切なものはどれか。
監査対象の業務担当者に自己点検を行わせ、その担当者から提出された報告内容だけをそのまま監査証拠として採用する
監査ソフトウェアなどを用いて大量データの抽出・集計・分析を効率的に行い証拠を入手する
監査範囲を縮小し、サンプリングを行わず一切の検証を省略する
被監査部門の管理者に監査手続の設計を委ねて作業を代行させる
正解
監査ソフトウェアなどを用いて大量データの抽出・集計・分析を効率的に行い証拠を入手する

CAAT(Computer Assisted Audit Techniques)は、汎用監査ソフトウェアやスクリプトを用いてシステム内の大量データを抽出・突合・集計・分析し、人手では困難な網羅的検証を効率よく行って監査証拠を入手する技法群である。設問の狙いに合致するためイが正しい。

?選択肢ごとの解説

ア ×自己点検の報告のみに依存するのはCAATではなく、監査人自身による客観的検証という監査の本旨にも反する。
イ ○CAAT(Computer Assisted Audit Techniques)は、汎用監査ソフトウェアやスクリプトを用いてシステム内の大量データを抽出・突合・集計・分析し、人手では困難な網羅的検証を効率よく行って監査証拠を入手する技法群である。設問の狙いに合致するためイが正しい。
ウ ×CAATはむしろ大量データを扱える分検証を充実させる手段であり、検証を省略するという説明は誤りである。
エ ×監査手続の設計や実施は独立した監査人の役割であり、被監査部門に委ねれば独立性を損なうためCAATの趣旨と相反する。

くわしく

CAATは『監査人がコンピュータの力で証拠を集める』点が核心で、テストデータ法・並行シミュレーション法・監査モジュール法・汎用監査ソフトによるデータ分析などを包含する。手作業のサンプリングでは見落としやすい異常値や重複を全件ベースで検出できる利点があり、監査の有効性と効率を同時に高める。独立性や監査人主体という監査の原則は維持される点に注意する。

本番での押さえどころ

試験のコツ

『コンピュータを使って監査人がデータを分析・検証する』とあればCAATと判断する。

覚え方

CAAT=Computer(コンピュータ)が監査をAssist(支援)する技法、と頭文字で覚える。

よくある誤り

CAATを『検証の省略』や『自己点検』と取り違える誤りが多い。CAATは検証の効率化・網羅化の手段であって省力化による手抜きではない。

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