基本情報技術者試験「抜取検査」の問題
ロットから一部の製品を標本として抜き取って検査し、その結果でロット全体の合格・不合格を判定する抜取検査に関する記述として、適切なものはどれか。
アロット内の全製品を1個ずつ検査するため不良品の流出が理論上ゼロになる方式であり見逃しは生じない。
イ抜取数を増やしても合格と判定する確率は変化せず検査の厳しさは一定である。
ウ破壊検査が必要な製品には適さず、必ず全数検査を採用しなければならない。
エロットの不良率と合格確率の関係はOC曲線で表され、良いロットほど合格しやすい。
正解
エ.ロットの不良率と合格確率の関係はOC曲線で表され、良いロットほど合格しやすい。
OC曲線(検査特性曲線)は、横軸にロットの不良率、縦軸にそのロットが合格する確率をとった曲線で、不良率が低いほど合格確率が高く、不良率が上がると合格確率が下がる右下がりの形になる。題幹の『良いロットほど合格しやすい』はOC曲線の性質に一致する。
?選択肢ごとの解説
ア ×全数検査の説明であり、一部を抜き取る抜取検査とは前提が異なる。抜取検査は見逃しの可能性を許容する方式である。
イ ×抜取数(サンプルサイズ)を増やすとOC曲線が立ち、判定がより厳しく(良否の弁別力が高く)なるため、厳しさが一定とはいえない。
ウ ×破壊検査では全数を壊せないため、むしろ抜取検査が適する。全数検査が必須という記述は逆である。
エ ○OC曲線(検査特性曲線)は、横軸にロットの不良率、縦軸にそのロットが合格する確率をとった曲線で、不良率が低いほど合格確率が高く、不良率が上がると合格確率が下がる右下がりの形になる。題幹の『良いロットほど合格しやすい』はOC曲線の性質に一致する。
✎くわしく
抜取検査は全数検査に比べ検査コストを抑えられ、破壊検査にも適用できる利点がある一方、良品ロットを不合格とする生産者危険(α)と、不良ロットを合格とする消費者危険(β)を伴う。OC曲線はこの2つの危険のバランスを設計するための基礎であり、サンプル数nと合格判定個数cで形が決まる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
OC曲線は『不良率(横)×合格確率(縦)』で右下がり、と覚える。『全数検査だから不良ゼロ』『破壊検査に全数必須』のような断定は誤りを疑う。
覚え方
『OC曲線=良いロットほど受かる坂道(右下がり)』と坂のイメージで覚える。
よくある誤り
抜取検査と全数検査の特徴を取り違える。抜取検査は『一部を見て全体を判定』『見逃しリスクあり』『破壊検査に有効』が要点。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a1-0064