基本情報技術者試験「コーポレートガバナンス」の問題
コーポレートガバナンスの目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア日々の業務手順を細かく標準化することで、現場の作業効率と生産性を直接的に高めることを主目的とする。
イ経営者の活動を監視・規律づけし、健全で透明な企業経営を実現することを目的とする。
ウ自社製品の市場占有率を競合より高め、売上を拡大することだけを目的とする。
エ従業員の給与や福利厚生を他社より手厚くし、離職を防ぐことを目的とする。
正解
イ.経営者の活動を監視・規律づけし、健全で透明な企業経営を実現することを目的とする。
コーポレートガバナンス(企業統治)は、株主をはじめとするステークホルダの利益を守るため、経営者の行動を監視・牽制し、不正や暴走を防いで健全で透明な経営を確保する仕組みである。題幹の『監視・規律づけ』『健全で透明な経営』が目的に一致する。
?選択肢ごとの解説
ア ×作業手順の標準化と現場効率の向上は業務管理や改善活動の話で、経営の監視を担うガバナンスの目的とは層が異なる。
イ ○コーポレートガバナンス(企業統治)は、株主をはじめとするステークホルダの利益を守るため、経営者の行動を監視・牽制し、不正や暴走を防いで健全で透明な経営を確保する仕組みである。題幹の『監視・規律づけ』『健全で透明な経営』が目的に一致する。
ウ ×市場占有率や売上の拡大は経営戦略の目標であり、経営を監視・規律づけするガバナンスの目的そのものではない。
エ ×給与・福利厚生の充実は人事施策であり、経営者を牽制し健全経営を確保するガバナンスとは目的が別である。
✎くわしく
コーポレートガバナンスは、所有(株主)と経営(経営者)の分離から生じる利益相反(エージェンシー問題)に対処する枠組みである。社外取締役・監査役・内部統制などの仕組みで経営者を牽制する。コンプライアンスや内部統制と一体で機能する点が重要となる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『経営者の監視』『透明性』『株主・利害関係者の利益保護』の語が出たらコーポレートガバナンスを選ぶ。
覚え方
『ガバナンス=ガバッと統治して経営者を見張る』と語感で覚える。
よくある誤り
ガバナンス(統治・監視)とマネジメント(業務遂行)を混同する。ガバナンスは『経営を監視する側』の仕組みである点を区別する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a1-0050