システム戦略

基本情報技術者試験共通フレーム」の問題

ストラテジ系システム戦略難易度:hard
ソフトウェアの企画から開発・運用・保守、廃棄に至るライフサイクル全体について、作業内容や用語を共通化し、取得者と供給者が認識を合わせるための指針として、適切なものはどれか。
IT運用管理の良い事例を体系化したITIL
品質マネジメントの国際規格であるISO 9001
発注者と受注者の共通の物差しである共通フレーム
開発プロセスの成熟度を5段階で測るCMMI
正解
発注者と受注者の共通の物差しである共通フレーム

共通フレーム(SLCP)は、企画・要件定義・開発・運用・保守・廃棄までのソフトウェアライフサイクルの作業項目と用語を体系的に定義し、発注者(取得者)と受注者(供給者)が同じ言葉と範囲認識で取引できるようにする共通の物差しである。題幹の趣旨に合致する。

?選択肢ごとの解説

ア ×ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス集で、運用管理が中心であり開発を含むライフサイクル全体の用語標準化が目的ではない。
イ ×ISO 9001は品質マネジメントシステムの国際規格で、ソフトウェアライフサイクルの作業項目を定義するものではない。
ウ ○共通フレーム(SLCP)は、企画・要件定義・開発・運用・保守・廃棄までのソフトウェアライフサイクルの作業項目と用語を体系的に定義し、発注者(取得者)と受注者(供給者)が同じ言葉と範囲認識で取引できるようにする共通の物差しである。題幹の趣旨に合致する。
エ ×CMMIは組織の開発プロセスの成熟度を段階評価するモデルで、取得者と供給者の用語共通化を主目的とはしない。

くわしく

共通フレームは取引の『共通の物差し』を提供し、契約や見積りの範囲認識のずれによるトラブルを防ぐ。ライフサイクルプロセスを定義する点が特徴で、成熟度を測るCMMIや、運用のITIL、品質規格のISO 9001とは目的が異なる。発注・受注双方が同じ作業項目を参照できることが価値である。

本番での押さえどころ

試験のコツ

『取得者と供給者の共通の物差し』『作業項目と用語の標準化』とあれば共通フレーム。成熟度評価ならCMMI、運用ならITIL。

覚え方

『共通フレーム=発注者と受注者が同じ地図で話す』と取引の共通言語をイメージする。

よくある誤り

プロセス関連の枠組みを一括りにし、共通フレーム(用語・作業の共通化)とCMMI(成熟度評価)やITIL(運用)を混同する。何を目的とするかで区別する。

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