基本情報技術者試験「意思決定」の問題
不確実な事象の発生確率と、その事象が生じたときの利得が分かっている場合に、各選択肢の期待値を比較して最も有利な案を選ぶ意思決定の考え方として、適切なものはどれか。
ア確率を使わず最悪の場合の中で最善を選ぶマクシミン基準による。
イ見返りを確率で重み付けした平均が最大になる案を採る基準による。
ウ最良の結果を狙う楽観的なマクシマックス基準による。
エ相手の出方を読み合うゲーム理論による。
正解
イ.見返りを確率で重み付けした平均が最大になる案を採る基準による。
期待値は『起こりうる各結果の利得×発生確率』を合計した平均的な利得である。確率が分かっている状況では、各案の期待値を計算し最大の案を選ぶのが合理的な意思決定であり、決定木でこの計算を可視化する。
?選択肢ごとの解説
ア ×マクシミン基準は確率を使わず最悪の場合の中で最善を選ぶ悲観的基準で、本問の前提とは異なる。
イ ○期待値は『起こりうる各結果の利得×発生確率』を合計した平均的な利得である。確率が分かっている状況では、各案の期待値を計算し最大の案を選ぶのが合理的な意思決定であり、決定木でこの計算を可視化する。
ウ ×マクシマックス基準は確率を使わず最良の結果を狙う楽観的基準で、確率が分かる状況の判断とは別物である。
エ ×ゲーム理論は相手の戦略を考慮した相互依存的な意思決定で、確率付き事象の比較とは枠組みが異なる。
✎くわしく
確率が分かる場合は期待値基準、分からない場合はマクシミン(悲観)・マクシマックス(楽観)・ラプラス(等確率)などの基準を使い分ける。決定木は意思決定ノードと確率ノードを樹形に展開し、末端から期待値を逆算(ロールバック)して最適経路を求める手法である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『発生確率が与えられている』なら期待値基準。確率が不明で『最悪/最良に着目』ならマクシミン/マクシマックスを疑う。
覚え方
『確率があれば掛けて足す=期待値』『確率がなければ最悪か最良で割り切る』と対で覚える。
よくある誤り
確率の有無で適用基準が変わることを意識せず、期待値基準とマクシミン等を混同する。確率があるなら期待値、と切り分ける。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a1-0042