経営戦略マネジメント

基本情報技術者試験成長戦略」の問題

ストラテジ系経営戦略マネジメント難易度:normal
製造業を営む企業が、原材料の調達を安定させ供給網を自社の管理下に置くため、これまで取引していた部品供給メーカーを買収した。この成長戦略を表す用語はどれか。
同業の競合を合併し同じ工程で生産量を一気に広げる水平統合
採算の悪い事業を手放して経営資源を主力に振り向ける事業撤退
本業と関係の薄い別分野へ新たに乗り出す非関連多角化
川上の調達側や川下の販売側まで一連の工程を取り込む垂直統合
正解
川上の調達側や川下の販売側まで一連の工程を取り込む垂直統合

垂直統合は、原材料調達(上流)から製造・流通・販売(下流)に至るバリューチェーンの工程を自社に取り込む戦略である。部品供給メーカー(上流)の買収は供給網の上流を取り込む後方統合に当たり、題幹の『供給網を自社の管理下に置く』に一致する。

?選択肢ごとの解説

ア ×水平統合は同じ工程の競合を合併して生産量を広げる戦略で、川上の部品メーカーを取り込む本問とは方向が異なる。
イ ×事業撤退は採算の悪い事業を手放す動きであり、外部企業を取り込む成長戦略とは正反対である。
ウ ×非関連多角化は本業と縁の薄い分野への進出で、一連の工程を縦に取り込む垂直統合とは性質が違う。
エ ○垂直統合は、原材料調達(上流)から製造・流通・販売(下流)に至るバリューチェーンの工程を自社に取り込む戦略である。部品供給メーカー(上流)の買収は供給網の上流を取り込む後方統合に当たり、題幹の『供給網を自社の管理下に置く』に一致する。

くわしく

垂直統合は、上流(調達側)を取り込む後方統合と、下流(販売側)を取り込む前方統合に分かれる。供給の安定やコスト・品質の管理強化が利点だが、固定費の増大や柔軟性低下のリスクもある。水平統合(規模拡大)と対比して理解すると判別しやすい。

本番での押さえどころ

試験のコツ

『調達・流通など上流下流を取り込む』なら垂直統合、『同業他社を取り込み規模拡大』なら水平統合と判定する。

覚え方

『垂直=縦の流れ(川上川下)、水平=横並び(同業)』と図の向きで覚える。

よくある誤り

垂直統合と水平統合を取り違える。同じ工程の横並びを束ねるのが水平、川上・川下の縦の工程を取り込むのが垂直、と方向で区別する。

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