基本情報技術者試験「見積技法」の問題
プログラムの行数(ステップ数)を尺度とするLOC法による規模見積りの留意点として最も適切なものはどれか。
ア採用言語やコーディングスタイルで行数が変動し規模が左右される
イ利用者から見た機能の多寡をそのまま反映でき言語が変わっても規模が一定に保てる
ウ設計の最初期から言語に依存せず安定して測れる
エ行数では再利用部品を一切評価できない
正解
ア.採用言語やコーディングスタイルで行数が変動し規模が左右される
LOC法は実装したコードの行数を尺度とするため、同じ機能でも高水準言語と低水準言語、簡潔な書き方と冗長な書き方で行数が大きく変わる。したがって言語やコーディングスタイルの違いが規模見積りに直接影響するという留意点が正しい。
?選択肢ごとの解説
ア ○LOC法は実装したコードの行数を尺度とするため、同じ機能でも高水準言語と低水準言語、簡潔な書き方と冗長な書き方で行数が大きく変わる。したがって言語やコーディングスタイルの違いが規模見積りに直接影響するという留意点が正しい。
イ ×利用者から見た機能の多寡をそのまま反映できるのはFP法の長所であり、行数尺度のLOC法は機能量を直接表すわけではない。
ウ ×設計初期から言語非依存で安定して測れるのはFP法の特徴であり、LOC法はコードが書かれる段階に近づくほど精度が上がる点で逆の性質をもつ。
エ ×再利用部品を一切評価できないというのは言い過ぎで、再利用行数を換算係数で割り引くなどして評価でき、留意点として正確ではない。
✎くわしく
LOC法は直感的で実装に直結する反面、言語依存・スタイル依存という弱点をもつ。同じ機能を実現しても言語によって行数が数倍変わり得るため、過去実績との比較には言語をそろえる配慮が要る。これに対しFP法は機能量を基準とするため言語非依存で初期見積りに向く。両者は補完的で、長所短所を理解して使い分けることが問われる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
設問が長所を問うのか留意点(短所)を問うのかを読み分け、LOC法では『言語・書き方依存』が短所と判断する。
覚え方
LOC=Lines Of Code、行数は『書き方しだいで伸び縮みする』と可変性を弱点として覚える。
よくある誤り
LOC法とFP法の長所を取り違えやすい。『言語非依存・初期から安定』はFP法、『言語・スタイルに左右される』はLOC法と整理する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0113