基本情報技術者試験「開発プロセス手法」の問題
プロセス成熟度モデルであるCMMIの目的の説明として最も適切なものはどれか。
ア言語別の推奨される書式を定め、ソースの書き方をそろえること
イ組織の仕事の進め方の習熟度を複数の段階に位置づけ、絶えず良くしていく道筋を示すこと
ウ出来上がった製品の良し悪しをはかる尺度を取り決めること
エ発注側と受注側が用語や作業の範囲を共有するための取引の枠組みを与えること
正解
イ.組織の仕事の進め方の習熟度を複数の段階に位置づけ、絶えず良くしていく道筋を示すこと
CMMI(能力成熟度モデル統合)は、組織のプロセスの成熟度を初期・管理された・定義された・定量的に管理された・最適化しているといった段階に位置づけ、現状把握と段階的な改善の道筋を示す。設問の『成熟度を段階で評価し改善の指針』に正確に合致する。
?選択肢ごとの解説
ア ×言語別の書式を定めソースの書き方をそろえるのはコーディング標準の役割であり、組織のプロセス成熟度を評価するCMMIの目的ではない。
イ ○CMMI(能力成熟度モデル統合)は、組織のプロセスの成熟度を初期・管理された・定義された・定量的に管理された・最適化しているといった段階に位置づけ、現状把握と段階的な改善の道筋を示す。設問の『成熟度を段階で評価し改善の指針』に正確に合致する。
ウ ×出来上がった製品の良し悪しをはかる尺度を取り決めるのはソフトウェア品質モデルの領域で、プロセス能力を評価するCMMIとは対象が異なる。
エ ×発注側と受注側の用語・作業範囲を共有する取引の枠組みは共通フレーム(SLCP)の目的であり、CMMIの主目的ではない。
✎くわしく
CMMIは『プロセスの良し悪し(能力)』を評価・改善するモデルで、製品そのものの品質を測る品質モデルや、取引の共通言語を与える共通フレームとは目的が異なる。成熟度レベルが上がるほどプロセスが標準化・定量管理・最適化され、成果のばらつきが減る。プロセス改善の現在地と次の目標を示す『物差し』として用いられる点が要点である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『プロセスの成熟度』『段階(レベル)で評価』『継続的改善』とあればCMMIと判断する。
覚え方
CMMI=Capability(能力)Maturity(成熟度)。プロセスの大人度を段階で測る、とイメージする。
よくある誤り
CMMIを製品品質の評価基準と取り違えやすい。CMMIが測るのは製品ではなく『組織のプロセス能力』である点を区別する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0107