基本情報技術者試験「開発プロセス手法」の問題
リーンソフトウェア開発の原則の一つに『ムダをなくす』がある。この文脈でいうムダ(価値を生まない活動)の具体例として最も適切なものはどれか。
ア完成しても使われない機能の作り込みや、過剰な仕掛り在庫となる未完成作業
イ利用者に価値を届けるために必要十分と判断され、要求に直結する機能の設計と実装の作業
ウ欠陥を早期に検出するための自動テストの実行
エ顧客と合意した要求を満たす成果物の出荷
正解
ア.完成しても使われない機能の作り込みや、過剰な仕掛り在庫となる未完成作業
リーンソフトウェア開発は製造業のリーン思考を応用し、価値を生まない活動をムダとして排除する。使われない機能(過剰生産)や、完了せず溜まる未完成作業(仕掛り在庫)は価値を生まない典型的なムダであり、設問の例に正確に合致する。
?選択肢ごとの解説
ア ○リーンソフトウェア開発は製造業のリーン思考を応用し、価値を生まない活動をムダとして排除する。使われない機能(過剰生産)や、完了せず溜まる未完成作業(仕掛り在庫)は価値を生まない典型的なムダであり、設問の例に正確に合致する。
イ ×利用者に価値を届けるために必要十分な機能を実装する作業は価値を生む活動そのものであり、ムダには当たらない。
ウ ×欠陥を早期検出する自動テストは品質を高め後工程の手戻りを防ぐ価値ある活動であり、ムダではない。
エ ×顧客が合意した要求を満たす成果物の出荷は価値の提供そのものであり、排除すべきムダではない。
✎くわしく
リーン開発の七つのムダには、未完成作業(仕掛り)・余分な機能・再学習・引き継ぎ・タスク切替・遅延・欠陥が挙げられる。共通点は『顧客価値に寄与しない活動』である点。価値を生む活動(必要な実装・品質確保・出荷)と、価値を生まない活動(使われない機能・滞留)を見分け、後者を削減して流れを速めるのがリーンの狙いである。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『使われない機能』『過剰な仕掛り・滞留』など価値を生まない活動がムダと判断する。
覚え方
リーン=贅肉(ムダ)をそぎ落とす。使われない機能=食べない料理を作る贅肉、と価値の有無で覚える。
よくある誤り
テストや出荷など必要な活動までムダと誤解しがち。判断軸は『顧客価値を生むか』であり、品質確保や価値提供はムダではない。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0105