基本情報技術者試験「ソフトウェアテスト」の問題
ホワイトボックステストの網羅基準のうち、判定条件(分岐)を構成する個々の単純条件それぞれについて真と偽の双方を少なくとも一度は実現するが、判定全体の真偽の組合せまでは保証しない網羅基準はどれか。
ア命令網羅(ステートメントカバレッジ)
イ分岐網羅(デシジョンカバレッジ)
ウ条件網羅(コンディションカバレッジ)
エ複数条件網羅(マルチプルコンディションカバレッジ)
正解
ウ.条件網羅(コンディションカバレッジ)
条件網羅は、判定式に含まれる個々の単純条件(例:A、B)それぞれについて真・偽の両方を実現することを基準とする。各条件単位での真偽は網羅するが、判定全体(A and B など)の真偽の組合せまでは要求しない点が設問の記述に正確に合致する。
?選択肢ごとの解説
ア ×命令網羅は各実行文を一度通せばよい最も弱い基準であり、条件の真偽そのものを網羅対象とはしない。
イ ×分岐網羅は判定全体の真・偽(分岐の両方向)を通すことが基準で、個々の単純条件の真偽を独立に網羅するわけではない。
ウ ○条件網羅は、判定式に含まれる個々の単純条件(例:A、B)それぞれについて真・偽の両方を実現することを基準とする。各条件単位での真偽は網羅するが、判定全体(A and B など)の真偽の組合せまでは要求しない点が設問の記述に正確に合致する。
エ ×複数条件網羅は個々の条件の真偽の全組合せを網羅する最も強い基準であり、判定全体の組合せまで保証する点で設問と異なる。
✎くわしく
制御フロー網羅は弱い順に命令網羅⊂分岐網羅という包含関係をもち、条件網羅と分岐網羅は一般に包含関係になく独立である。条件網羅は各条件の真偽は満たすが、組合せ次第では判定全体の片方の分岐を通らないこともある。これを補い分岐網羅も同時に満たすのが分岐条件網羅、全組合せを尽くすのが複数条件網羅という強弱の階層を理解することが要点である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『個々の条件の真偽』は条件網羅、『判定全体の真偽』は分岐網羅、『全条件の組合せ』は複数条件網羅と語の対応で切り分ける。
覚え方
条件網羅=部品(条件)ごとにオン・オフ、分岐網羅=出口(分岐)ごとにオン・オフ、複数条件網羅=部品の全組合せ、と段階で覚える。
よくある誤り
条件網羅を満たせば自動的に分岐網羅も満たすと誤解しやすいが、両者は独立で、条件網羅でも判定全体の一方の分岐が未実行となる例が存在する。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0073