基本情報技術者試験「ユーザビリティ」の問題
入力フォームの設計で、利用者が誤りを起こしにくく、起きても容易に回復できるようにしたい。ユーザビリティ向上の観点から最も適切な工夫はどれか。
ア確定後の操作はすべて不可とし、画面の手数を減らすことを優先する
イ必須箇所を明示し、形式の不備は入力中にその場で具体的に伝え、送信前なら取消や修正を許容する
ウ不備の通知は画面に表示せず、内部の記録にとどめておく
エ守るべき書式は画面に示さず、不備は送信後に符号一つでまとめて知らせる
正解
イ.必須箇所を明示し、形式の不備は入力中にその場で具体的に伝え、送信前なら取消や修正を許容する
ユーザビリティでは、誤りを未然に防ぐ『予防』と、起きた誤りから容易に立ち直る『回復』の両立が重要である。必須箇所を分かるように示し書式を案内することは予防に、入力中のその場指摘と送信前のやり直しは回復に寄与する。設問の趣旨に最も適合する。
?選択肢ごとの解説
ア ×確定後の操作を一切不可とする方式は回復手段を奪い、誤操作の被害を大きくするため、ユーザビリティを損なう。
イ ○ユーザビリティでは、誤りを未然に防ぐ『予防』と、起きた誤りから容易に立ち直る『回復』の両立が重要である。必須箇所を分かるように示し書式を案内することは予防に、入力中のその場指摘と送信前のやり直しは回復に寄与する。設問の趣旨に最も適合する。
ウ ×不備を内部の記録にとどめ画面に示さないと、利用者は何を直せばよいか分からず回復できないため不適切である。
エ ×書式を示さず符号一つで事後通知する方式は、予防にも回復にも乏しく、利用者の理解を妨げる。
✎くわしく
エラー対策の考え方は『予防(そもそも起こさせない)』と『回復(起きても直せる)』に分けられる。予防は制約付き入力やガイド表示、回復は具体的で実行可能なエラーメッセージや取消(アンドゥ)で支える。良いエラーメッセージは『何が・なぜ・どう直すか』を伝える。番号だけの通知やログのみの記録は利用者支援にならず、回復可能性を著しく下げる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
選択肢に『必須明示』『その場で具体的に指摘』『取消・修正可』が揃えば適切なユーザビリティ設計と判断する。
覚え方
エラー対策は『起こさせない×直しやすい』の掛け算、と予防と回復をセットで覚える。
よくある誤り
エラー対策を『起きてから知らせる』ことだけと捉えがちだが、起こさせない予防と直せる回復の両輪が必要である。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0070