基本情報技術者試験「モジュール分割技法」の問題
複数種類の伝票(受注・出荷・返品など)が混在して入力され、その種類に応じてまったく異なる処理へ振り分けたい。この特性をもつ処理の構造化設計に最も適したモジュール分割技法はどれか。
ア画面項目を表示単位ごとに分けるレイアウト分割
イ源泉・変換・吸収で分けるSTS分割
ウ重複処理をくくり出す共通機能分割
エ入力種別ごとに処理を分岐させるTR分割
正解
エ.入力種別ごとに処理を分岐させるTR分割
TR分割(トランザクション分割)は、入力されるトランザクション(伝票・要求)の種類を判定し、種別ごとに用意した処理モジュールへ分岐させる構造をとる。設問のように複数種類の伝票を種別で全く異なる処理に分けたい場合に最も適する。
?選択肢ごとの解説
ア ×画面項目を単位に分けるという技法は構造化設計の標準的なモジュール分割技法として確立されておらず、種別振り分けの要求にも対応しない。
イ ×STS分割はデータの流れを源泉・変換・吸収の三段に分ける技法で、入力種別による振り分けが主眼の本問には合わない。
ウ ×共通機能分割は重複処理を集約する技法であり、種類別に異なる処理へ振り分ける構造を作るものではない。
エ ○TR分割(トランザクション分割)は、入力されるトランザクション(伝票・要求)の種類を判定し、種別ごとに用意した処理モジュールへ分岐させる構造をとる。設問のように複数種類の伝票を種別で全く異なる処理に分けたい場合に最も適する。
✎くわしく
モジュール分割技法は処理の性質で選ぶ。一本のデータの流れを加工していく処理にはSTS分割、入力の種類によって処理が枝分かれする処理にはTR分割が向く。TR分割では先頭に種別を判定するモジュールを置き、そこから受注処理・出荷処理などへ分岐させる構造になる。設問の『種類に応じて異なる処理へ振り分け』はまさにTR分割の典型適用場面であり、流れの三段階で割るSTSとは適用条件が異なる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『種類・種別で振り分け』『複数の要求が混在』とあればTR分割と判断する。
覚え方
TR=トランザクション(取引)ごとに窓口を分ける、と分岐のイメージで覚える。
よくある誤り
流れがある処理だからとSTS分割を選びがちだが、本質は『種類で分岐』なのでTR分割が適切である。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a2-0058