開発技術

基本情報技術者試験オブジェクト指向」の問題

マネジメント系開発技術難易度:normal
複数のクラスが共通の操作名をもち、同じメッセージ(操作呼び出し)を受け取っても、受け手の実際の型に応じて異なる処理が実行される性質を何と呼ぶか。
カプセル化
集約
多相性(ポリモーフィズム)
汎化
正解
多相性(ポリモーフィズム)

多相性(ポリモーフィズム)は、共通の操作名に対して、メッセージを受け取るオブジェクトの実際の型に応じた処理が実行される性質である。呼び出す側は型の違いを意識せず同じ呼び方で扱える。設問の『同じメッセージで型に応じ異なる処理』に正確に合致する。

?選択肢ごとの解説

ア ×カプセル化は内部データを隠蔽し操作経由でアクセスさせる考え方であり、同じ呼び出しが型ごとに異なる動きをする性質ではない。
イ ×集約は全体と部分の関係を表すクラス間の関連であり、操作の振る舞いが型で変わる性質を指すものではない。
ウ ○多相性(ポリモーフィズム)は、共通の操作名に対して、メッセージを受け取るオブジェクトの実際の型に応じた処理が実行される性質である。呼び出す側は型の違いを意識せず同じ呼び方で扱える。設問の『同じメッセージで型に応じ異なる処理』に正確に合致する。
エ ×汎化は共通の性質を上位クラスにまとめる関係(継承)であり、同一呼び出しが型で異なる処理になる性質そのものではない。

くわしく

多相性は継承やインタフェースと組み合わせて活きる。上位型で共通の操作を定義し、各下位クラスが実装を上書き(オーバーライド)することで、呼び出し側は具体型を知らずに統一的に扱える。これにより条件分岐が減り拡張性が高まる。汎化(継承)が土台、多相性がその上の振る舞いの仕組み、という関係を押さえるとよい。

本番での押さえどころ

試験のコツ

『同じ操作名』『型に応じて異なる処理』とあれば多相性と判断する。

覚え方

ポリ(多)+モルフ(形)=『一つの呼び方が多くの形に変わる』と語源で覚える。

よくある誤り

汎化(継承)と多相性を混同しやすい。継承は構造の引き継ぎ、多相性は呼び出しに対する振る舞いの違いという点で区別する。

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