基本情報技術者試験「IoTセキュリティ」の問題
G社は工場に多数のネットワークカメラやセンサ機器(IoT機器)を設置している。これらの機器の多くが出荷時の初期ID・パスワードのまま運用され、一部はインターネットからも到達できる状態にある。これらIoT機器が踏み台や不正操作の標的となるリスクを下げる対策として、最も適切なものはどれか。
ア機器を専用のネットワークセグメントに集約し、業務系LANとの間の通信を遮断して相互に分離する。
イ各機器にウイルス対策ソフトを個別に導入し、マルウェアの感染を常時監視できるようにする。
ウ初期の認証情報を機器ごとに固有で強固なものへ改め、不要な外部からの到達を閉じて管理する。
エ各機器のファームウェアを最新版へ更新し、公表済みの脆弱性を解消したうえで運用を続ける。
正解
ウ.初期の認証情報を機器ごとに固有で強固なものへ改め、不要な外部からの到達を閉じて管理する。
本件のリスク源は『初期ID・パスワードの放置』と『不要なインターネットからの到達』である。初期の認証情報を機器ごとに固有で強固なものへ改めれば既知の初期認証情報を使った侵入を防げ、不要な外部からの到達を閉じれば攻撃面そのものを縮小できる。提示された原因の両方に直接対処しており、踏み台化や不正操作のリスクを大きく下げられる。
?選択肢ごとの解説
ア ×セグメント分離は到達範囲を絞る有効策だが、本件の原因である初期パスワードの放置自体は残り、外部到達可能な機器が初期認証情報のままなら侵入を防げない。
イ ×多くのIoT機器はリソースが限られ汎用ウイルス対策ソフトを導入できないことが多く、また初期パスワード放置と外部公開という根本原因を解消しない。
ウ ○本件のリスク源は『初期ID・パスワードの放置』と『不要なインターネットからの到達』である。初期の認証情報を機器ごとに固有で強固なものへ改めれば既知の初期認証情報を使った侵入を防げ、不要な外部からの到達を閉じれば攻撃面そのものを縮小できる。提示された原因の両方に直接対処しており、踏み台化や不正操作のリスクを大きく下げられる。
エ ×ファームウェア更新は公表済み脆弱性の解消には重要だが、初期パスワードの放置と不要な外部公開という本件の主因には直接対処しないため単独では不十分である。
✎くわしく
IoT機器は数が多く、管理が手薄で、出荷時の弱い初期認証情報のまま放置されやすいため、ボットネットへの組込み(踏み台化)や不正操作の標的になりやすい。対策の基本は『初期認証情報の変更』『不要なネットワーク到達の遮断(最小化)』『ファームウェア更新』であり、まず攻撃面を減らすことが効果的である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
IoTの定番リスクは初期パスワード放置と不要な外部公開。対策はパスワード変更+外部到達の遮断・最小化+ファーム更新。ウイルス対策ソフト依存は的外れになりやすい。
覚え方
IoT機器は『初期設定のまま放置された無数の小窓』。まず鍵を替え(パスワード変更)、要らない窓を閉める(外部遮断)。
よくある誤り
PC向けの対策(ウイルス対策ソフト)をそのままIoTに当てはめる。多くのIoT機器ではそうしたソフトが動かず、認証情報と公開範囲の管理こそが要点である点を見落とす。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-sec-0187