情報セキュリティ

基本情報技術者試験委託要員の人的リスク」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:normal
I社では、開発を委託した会社の要員が自社オフィスに常駐し、社員と同じ共用の作業用アカウントで社内システムを利用している。委託要員が交代しても同じアカウントが使い回され、誰が何をしたか追えない状態にある。この状況を改善する対策として、最も適切なものはどれか。
委託要員にも社員と同じ就業規則を適用し、勤務態度の管理基準をそろえる。
委託契約に秘密保持条項を加え、情報漏えいが起きた時の損害賠償責任を明確に取り決める。
要員ごとに固有のアカウントを割り当てて操作を本人に紐づけ、退場時に失効させる。
委託要員の作業時間帯を社員とずらし、システム利用の混雑を避ける。
正解
要員ごとに固有のアカウントを割り当てて操作を本人に紐づけ、退場時に失効させる。

問題は『共用アカウントの使い回しで行為を本人に紐づけられない』ことである。委託要員ごとに個別のアカウントを発行すれば操作ログが個人に対応づき、誰が何をしたか追跡できる。さらに退場時に確実に失効させれば、不要な権限が残らず使い回しもなくなる。課題に直接対応する。

?選択肢ごとの解説

ア ×就業規則の適用は労務管理の話で、アカウントの個別化や追跡可能性という技術的課題は解消しない。
イ ×秘密保持条項は契約上の抑止・救済策であり、誰が操作したか追えない状態そのものは改善しない。
ウ ○問題は『共用アカウントの使い回しで行為を本人に紐づけられない』ことである。委託要員ごとに個別のアカウントを発行すれば操作ログが個人に対応づき、誰が何をしたか追跡できる。さらに退場時に確実に失効させれば、不要な権限が残らず使い回しもなくなる。課題に直接対応する。
エ ×作業時間帯の分離は混雑回避が目的で、共用アカウントによる追跡不能の問題とは無関係である。

くわしく

アカウントは『一人一つ』が原則で、共用は説明責任(アカウンタビリティ)を失わせる。委託・常駐要員でも個別IDを発行し、入場時に付与・退場時に失効させるライフサイクル管理が要点である。

本番での押さえどころ

試験のコツ

共用アカウントで『誰の操作か追えない』が論点なら、一人一アカウント化と退場時失効が正解。

覚え方

アカウントは『一人一つ』。共用は足跡が消える。委託要員も個別IDで来たら付与・帰ったら失効。

よくある誤り

契約条項や労務管理など『管理を強める』策を選びがちだが、論点は操作の追跡可能性であり、個別アカウント化でなければ解決しない。

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