基本情報技術者試験「バックアップ運用」の問題
D社は毎日バックアップを取得し、取得完了のログも正常に記録されている。ところが実際に障害が起きてデータを戻そうとしたところ、バックアップファイルが破損しており復旧できなかった。同じ失敗を繰り返さないための運用改善として、最も適切なものはどれか。
ア完了ログに加え、取得したファイルのサイズが規定値以上である点を毎回しっかり点検する。
イ取得を担当する管理者を増員し、取り忘れによる取得漏れを抑える。
ウ保持する世代数を増やし、より過去の時点まで遡って参照できるようにする。
エ定期的に取得済みデータから書き戻す訓練を行い、戻せることを確かめる。
正解
エ.定期的に取得済みデータから書き戻す訓練を行い、戻せることを確かめる。
問題は『取得は成功しているのに復旧できない』ことである。バックアップの価値は『戻せること』にあり、定期的にバックアップから実データを復元する訓練(リストアテスト)を行えば、ファイル破損や手順不備を事前に発見でき、復旧可能性を継続的に検証できる。原因に直接対応している。
?選択肢ごとの解説
ア ×サイズ確認は取得処理が一定量を書き出したことの目安にすぎず、内部の破損や復元手順の不備は検出できないため、戻せる保証にならない。
イ ×管理者の増員は取得漏れ(取り忘れ)対策であり、取得済みファイルが復元できないという本問の問題とは論点が異なる。
ウ ×世代数の増加は遡れる時点を増やすだけで、各世代が復元可能かを検証しない以上、破損したまま蓄積される恐れがある。
エ ○問題は『取得は成功しているのに復旧できない』ことである。バックアップの価値は『戻せること』にあり、定期的にバックアップから実データを復元する訓練(リストアテスト)を行えば、ファイル破損や手順不備を事前に発見でき、復旧可能性を継続的に検証できる。原因に直接対応している。
✎くわしく
バックアップ運用の落とし穴は『取得の成功=復旧の成功ではない』点である。媒体の経年劣化、暗号鍵の不一致、手順書の陳腐化などで取得済みでも戻せないことが起こる。これを防ぐ唯一の確実な手段が、本番想定での定期的なリストアテストである。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『取得は成功するが復旧できない』が論点なら、定期的なリストア(復旧)テストが正解。取得側の確認策は的外れ。
覚え方
バックアップは『取れたかより戻せるか』。試しに戻す訓練で初めて安心できる。
よくある誤り
取得ログやサイズ確認で『取れている=大丈夫』と安心する。検証すべきは取得ではなく復元(戻せるか)である。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-sec-0160