基本情報技術者試験「リスク評価」の問題
E社では、分析を終えた多数のリスクについて、どれから優先して対応するかを決める段階に入った。経営層からは『すべてに対応する予算はない』と言われている。リスク評価の段階で行うべきこととして、最も適切なものはどれか。
ア算定した大きさを許容のものさしに照らし要否と順位を切り分ける。
イ予算で対応できる件数だけを、大きさを見ずに先着順で選ぶ。
ウ各リスクへの具体的な対策を実装し、効き目を一つずつ確かめておく。
エ資産ごとに脅威と脆弱性を新たに洗い出して追加で拾い上げていく。
正解
ア.算定した大きさを許容のものさしに照らし要否と順位を切り分ける。
リスク評価は、リスク分析で得たリスクレベルを、組織があらかじめ定めた受容基準(ここまでは許容するという閾値)と照合し、対応すべきリスクと放置できるリスクを切り分け、優先順位を決定する段階である。予算制約下での重点配分の判断根拠となる。
?選択肢ごとの解説
ア ○リスク評価は、リスク分析で得たリスクレベルを、組織があらかじめ定めた受容基準(ここまでは許容するという閾値)と照合し、対応すべきリスクと放置できるリスクを切り分け、優先順位を決定する段階である。予算制約下での重点配分の判断根拠となる。
イ ×リスクレベルを見ずに先着順で選ぶのは評価の役割を放棄するもので、重大なリスクを後回しにする危険があり不適切である。
ウ ×具体的な対策の実装と効果確認はリスク対応(後続段階)であり、対応の要否と優先順位を決めるリスク評価とは段階が異なる。
エ ×脅威・脆弱性を洗い出しリスクを追加特定するのはリスク特定(前段階)であり、評価の段階で行う作業ではない。
✎くわしく
リスクアセスメントの最終段階であるリスク評価は『分析結果(リスクレベル)と受容基準の照合』が本質である。受容基準を超えるリスクが対応対象となり、優先順位が決まる。基準を事前に定めておくことが客観的判断の前提となる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
リスク評価=リスクレベルを受容基準と照合し対応要否と優先度を決める段階。対策実装は次のリスク対応。
覚え方
評価は『ものさし(受容基準)に当てて仕分ける』。超えたら対応、収まれば受容候補。
よくある誤り
リスク評価(要否・優先順位の判断)とリスク対応(実際の対策実施)を混同し、対策実装まで評価段階に含めてしまう。
情報セキュリティの他の問題
A社の経理担当者が、取引先を装ったメールに添付された請求書ファイルを業務PCで開いたところ、見慣れない画面が一瞬表示されて消…B社のWebサービスで、複数の利用者アカウントに対し正しいIDとパスワードの組合せによるログインが短時間に外部から成立する事…C社では、退職予定者や異動者のアカウント権限の見直しが滞り、業務上不要になった共有フォルダへのアクセス権が残り続けている。情…D社のファイルサーバがランサムウェアに感染し、業務ファイルが暗号化された。D社は日次でバックアップを取得しているが、バックア…E社の従業員に、取引先銀行を名乗る『口座情報の更新が必要』というメールが届いた。本文中のリンク先URLにアクセスすると、銀行…F社は社外の従業員が、カフェなどの公衆無線LANを利用して社内システムへアクセスしている。通信内容が経路上で第三者に盗聴・改…
この問題を、AIの8-ways解説つきで。
無料ではじめる →基本情報技術者試験の演習を、一問ごとに「なぜ」まで。まずは無料で。
ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-sec-0137