情報セキュリティ

基本情報技術者試験インシデント対応」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:normal
L社では、インシデント対応手順書は整備済みだが、実際に事故が起きた際に手順どおり関係者が連携して動けるか不安がある。手順書の実効性を高めるために実施すべき活動として、最も適切なものはどれか。
手順書の保管場所を案内するメールを全社員へ定期的に繰り返し配信し、その存在を周知し続ける。
記載内容に誤りがないかのレビューを徹底し、文面の正確性の確保に注力する。
あらゆる事態に備えて手順書へ記述を加え、想定ケースを網羅して分量を充実させる。
想定シナリオで関係者に実際に動いてもらい、手順の抜けや連携の課題を洗い出して直す。
正解
想定シナリオで関係者に実際に動いてもらい、手順の抜けや連携の課題を洗い出して直す。

手順書が机上で整っていても、実際に関係者が連携して動けるとは限らない。想定インシデントのシナリオで対応訓練(机上演習やシミュレーション)を実施すれば、手順の抜けや連絡の不備、役割分担の課題が実地で明らかになり、それを反映して実効性を高められる。

?選択肢ごとの解説

ア ×保管場所の周知は手順書の認知度を上げるだけで、いざという時に手順どおり動けるかという実効性の検証にはならない。
イ ×記載内容の誤りのレビューは正確性の向上には役立つが、関係者が実際に連携して動けるかは机上では検証できない。
ウ ×記述を加えて網羅性を高めても、実地で機能するかは別問題であり、かえって煩雑になって有事に使いこなせなくなるおそれがある。
エ ○手順書が机上で整っていても、実際に関係者が連携して動けるとは限らない。想定インシデントのシナリオで対応訓練(机上演習やシミュレーション)を実施すれば、手順の抜けや連絡の不備、役割分担の課題が実地で明らかになり、それを反映して実効性を高められる。

くわしく

インシデント対応訓練は、手順書という静的な備えを実際に機能する能力へと転化させる手段である。訓練を通じて課題を発見し手順や体制を改善する循環(演習→評価→改善)を回すことで、有事の対応力が継続的に向上する。文書整備と訓練は車の両輪である。

本番での押さえどころ

試験のコツ

手順書の実効性向上は『想定シナリオでの対応訓練→課題抽出→改善』。周知・誤字確認・加筆だけでは実地検証にならない。

覚え方

手順書は『書いただけでは動けない』。火災訓練と同じで、やってみて初めて課題が見える。

よくある誤り

手順書を作って整備しただけで備えが完了したと考える。実際に動けるかを試す訓練の必要性を見落とす。

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