情報セキュリティ

基本情報技術者試験無線LAN認証」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:hard
L社の無線LANは全社員が共通の事前共有鍵(パスフレーズ)で接続している。退職者が出ても鍵を変えない限り接続でき、誰がいつ接続したかを利用者単位で管理できないことが課題となっている。この課題を解決する認証方式として最も適切なものはどれか。
全員で共有する事前共有鍵を、より長く推測されにくい文字列へ更新する。
アクセスポイントのSSIDを端末の一覧に出さないステルス設定にして存在を隠す。
接続を許す端末のMACアドレスを登録し、登録外の端末からの接続を弾く。
認証サーバと連携する規格を導入し、個人ごとの資格情報で接続を認可・記録・失効できるようにする。
正解
認証サーバと連携する規格を導入し、個人ごとの資格情報で接続を認可・記録・失効できるようにする。

認証サーバと連携し個人ごとの資格情報で接続を認可・記録・失効できる規格はIEEE802.1X(エンタープライズ方式)である。利用者単位で誰がいつ接続したかを管理でき、退職者のアカウントだけを個別に失効させて接続を止められるため、共通鍵運用の課題に直接対応する。

?選択肢ごとの解説

ア ×事前共有鍵を複雑化しても全員が同じ鍵を共有する構造は変わらず、利用者単位の管理も退職者の個別失効もできず課題が残る。
イ ×SSIDステルスは存在を見えにくくするだけで、誰が接続できるか・接続したかを利用者単位で制御・記録する仕組みではない。
ウ ×MACアドレス登録は端末単位の制限であり利用者の識別ではなく、MACは詐称も可能なため利用者ごとの認証管理の代替にはならない。
エ ○認証サーバと連携し個人ごとの資格情報で接続を認可・記録・失効できる規格はIEEE802.1X(エンタープライズ方式)である。利用者単位で誰がいつ接続したかを管理でき、退職者のアカウントだけを個別に失効させて接続を止められるため、共通鍵運用の課題に直接対応する。

くわしく

無線LAN認証はPSK(事前共有鍵)方式とエンタープライズ(IEEE802.1X)方式に大別される。PSKは鍵を全員で共有するため個別管理・失効ができないのが弱点。IEEE802.1Xは認証サーバで利用者単位に認証・認可・記録を行え、退職者の即時失効や監査証跡の確保が可能となる。

本番での押さえどころ

試験のコツ

『利用者ごとの認証・管理・退職者の個別失効』が要件ならIEEE802.1X(認証サーバ方式)。共通PSKでは個別管理できない。

覚え方

共通鍵は『合鍵を全員に配る』、IEEE802.1Xは『一人ずつ名前で入館』。辞めた人の名前だけ消せる。

よくある誤り

鍵の複雑化やMACフィルタで対処できると考える。共通鍵やMAC単位では『利用者ごとの管理・失効』という本質的課題は解決しない。

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