基本情報技術者試験「VPN」の問題
G社は、社外の従業員が自分の私物PCや出張先の共用PCのWebブラウザだけを使って、社内の特定のWebシステム数種に限ってアクセスできるようにしたい。専用クライアントソフトの導入や端末側の設定をできるだけ不要にしたい。採用するVPN方式として最も適切なものはどれか。
ア拠点のルータ同士で常時のIPsecトンネルを張り、その経路を全利用者の接続手段として共用させる。
イ端末を社内LAN同等に組み込み全通信を社内経由にするIPsec方式を、専用クライアント込みで全員必須にする。
ウブラウザ標準のTLSを利用して対象アプリへ橋渡しし、追加ソフトなしで限定到達させる方式を採る。
エVPNを介さず社内Webシステムをインターネット側へ直接公開し、誰でも到達できる状態にする。
正解
ウ.ブラウザ標準のTLSを利用して対象アプリへ橋渡しし、追加ソフトなしで限定到達させる方式を採る。
ブラウザ標準のTLSを利用して対象アプリへ橋渡しし、追加ソフトなしで限定到達させる方式はSSL-VPNにあたる。私物・共用PCにも追加導入や設定がほぼ不要で、特定のWebシステムだけへ限定的に到達させられるため、専用ソフトを避けたい本要件に合致する。
?選択肢ごとの解説
ア ×ルータ間の常時IPsecトンネルは拠点間接続の用途で、個々の社外従業員がブラウザから一時的にアクセスする本要件には適さない。
イ ×端末を社内LAN同等に組み込む全通信IPsec方式は専用クライアント導入と端末設定を要し、私物・共用PCには過剰で『設定を最小化』に反する。
ウ ○ブラウザ標準のTLSを利用して対象アプリへ橋渡しし、追加ソフトなしで限定到達させる方式はSSL-VPNにあたる。私物・共用PCにも追加導入や設定がほぼ不要で、特定のWebシステムだけへ限定的に到達させられるため、専用ソフトを避けたい本要件に合致する。
エ ×社内Webシステムの直接公開は認証境界を取り払い誰でも到達可能にする危険な構成で、VPNによる限定アクセスという要件を満たさない。
✎くわしく
VPN方式は用途で選ぶ。IPsec VPNは端末を社内網に組み込みあらゆる通信を通せる反面、クライアント導入・設定が必要。SSL-VPNはブラウザのTLSを使い特定Webアプリへ手軽に限定アクセスでき、不特定端末からのリモートアクセスに向く。要件の『端末の自由度』と『アクセス範囲』が選択基準となる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
ブラウザのみ・専用ソフト不要・特定Webアプリ限定ならSSL-VPN。端末を社内LAN同等に広く繋ぐならIPsec VPN。
覚え方
SSL-VPNは『ブラウザ一つで小窓から覗く』、IPsec VPNは『専用トンネルで部屋ごと繋ぐ』。
よくある誤り
『VPN=IPsec』と決めつける。専用ソフト不要・特定Webアプリ限定という条件ではSSL-VPNが適することを見落とす。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-sec-0091