情報セキュリティ

基本情報技術者試験ファイアウォール」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:normal
A社が新設するファイアウォールのルールを設計している。社内方針では『業務に必要な通信だけを許可し、それ以外は通さない』ことを徹底したい。ルール設計の基本方針として、最も適切なものはどれか。
末尾の既定ルールを拒否に固定し、それより上位の許可ルールに載った通信だけが通る構成にする。
末尾の既定ルールを許可に固定し、判明している悪性の通信を上位の拒否ルールへ随時追加していく。
頻度の高い通信ほど上位に置く並べ替えを基本とし、照合回数を減らす設計を主軸に据える。
代表的なサービスの標準ポートは送信元を限定せず開けておき、申請があったものだけ後から絞る。
正解
末尾の既定ルールを拒否に固定し、それより上位の許可ルールに載った通信だけが通る構成にする。

末尾の既定ルールを拒否に固定し、上位の許可ルールに明示された通信だけを通す構成は、設計時に列挙し漏らした通信が自動的に既定の拒否へ落ちる。結果として抜けが『通信不可(安全側)』に倒れるホワイトリスト型となり、必要分だけを通す方針を構造的に満たす。

?選択肢ごとの解説

ア ○末尾の既定ルールを拒否に固定し、上位の許可ルールに明示された通信だけを通す構成は、設計時に列挙し漏らした通信が自動的に既定の拒否へ落ちる。結果として抜けが『通信不可(安全側)』に倒れるホワイトリスト型となり、必要分だけを通す方針を構造的に満たす。
イ ×末尾を許可にして悪性通信を上位拒否で潰すブラックリスト型は、列挙し損ねた未知の不要通信が既定の許可へ落ちて素通りし、抜けが危険側に倒れる。
ウ ×頻度順の並べ替えは照合効率を上げる処理性能の話であり、何を許可・拒否するかという安全方針を定める論点ではない。
エ ×標準ポートを送信元無限定で先に開けてから後で絞る発想は、初期状態で過剰な到達性を与え、必要最小限とは逆向きに攻撃面を広げる。

くわしく

ファイアウォール設計の原則は『デフォルトディニー+ホワイトリスト』である。許可を明示する方式は、ルールの抜けが『通信不可(安全側)』に現れるため、ブラックリスト型の『抜け=素通り(危険側)』より堅牢である。最小権限の通信版と捉えるとよい。

本番での押さえどころ

試験のコツ

ファイアウォールの基本は『拒否を既定にし、必要分だけ許可』。デフォルトディニー=ホワイトリストが正解の定番。

覚え方

『閉めてから必要な扉だけ開ける』。最初に全部閉じる(既定拒否)のが安全側。

よくある誤り

運用の手間からブラックリスト型(既定許可)を選びがちだが、未知の通信を素通りさせる危険側設計である点を見落とす。

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