情報セキュリティ

基本情報技術者試験パスワードレス認証」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:hard
L社は、端末内の認証器を用いるFIDOによるパスワードレス認証を全社導入した。運用開始後、端末を紛失・故障した利用者がログインできなくなるケースが想定される。この事態に備える運用設計として最も適切なものはどれか。
紛失に備え、各認証器の秘密鍵を抜き出して管理部門のサーバに集めて保管しておく。
端末を失った利用者は、その都度パスワード方式へ戻して当面のログインをしのぐ。
認証器を複数登録しておき、紛失時は本人確認を経た再登録で代替手段を確保する。
紛失の確率を下げるため、登録できる認証器を一人につき一つだけに絞る。
正解
認証器を複数登録しておき、紛失時は本人確認を経た再登録で代替手段を確保する。

FIDOは秘密鍵を認証器(端末)内に保持し外部へ出さないため、端末を失うとその鍵での認証手段も失われる。あらかじめ予備の認証器を複数登録しておき、紛失時には厳格な本人確認を経て新たな認証器を再登録できる手順を整えれば、安全性を保ったまま利用者をロックアウトさせずに復旧できる。

?選択肢ごとの解説

ア ×秘密鍵を端末外へ出さないことがFIDOの安全性の前提であり、サーバへ集約保管すると鍵漏えい時に全利用者が危険にさらされ、方式の利点を損なう。
イ ×紛失のたびにパスワード方式へ戻すのは、フィッシングに弱いパスワードを復活させることになり、パスワードレス導入の目的を骨抜きにする。
ウ ○FIDOは秘密鍵を認証器(端末)内に保持し外部へ出さないため、端末を失うとその鍵での認証手段も失われる。あらかじめ予備の認証器を複数登録しておき、紛失時には厳格な本人確認を経て新たな認証器を再登録できる手順を整えれば、安全性を保ったまま利用者をロックアウトさせずに復旧できる。
エ ×認証器を一つに限定すると、その唯一の端末を失った瞬間に復旧手段がなくなり、ロックアウト問題をかえって深刻化させる。

くわしく

パスワードレス運用では『認証器の喪失からの回復(リカバリ)』設計が重要である。秘密鍵は移送・複製しないのが原則のため、複数認証器の登録(予備鍵)と、本人確認を伴う安全な再登録経路を用意する。回復経路が弱いとそこが攻撃の標的になるため、再登録時の本人確認の厳格さが鍵となる。

本番での押さえどころ

試験のコツ

FIDOの紛失対策は『複数認証器の登録+本人確認付き再登録』。秘密鍵の集約バックアップやパスワード復活は誤り。

覚え方

鍵は持ち出さない代わりに『予備の鍵(複数認証器)』を持つ。無くしたら本人確認して作り直す。

よくある誤り

鍵をバックアップ保管(ア)すれば安全と考える。FIDOは鍵を端末外に出さない前提であり、集約保管は安全性を破壊する。

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