基本情報技術者試験「マルウェア」の問題
K社の事務部門で、取引先名で届いた文書ファイルを開いた際に『内容を表示するにはコンテンツの有効化が必要』と促され、利用者がそれに従うと不正な処理が実行され感染した。同種の感染を組織的に防ぐ対策として、最も適切なものはどれか。
ア文書ファイルの拡張子を利用者が自由に付け替えられるよう、変更の制限を緩める。
イ文書に埋め込まれた処理の自動起動を既定で止め、その場での有効化を行わせにくくする。
ウ文書ファイルを開く前に、まず印刷して紙に出し、その紙面で中身を確かめさせる。
エ文書ファイルを置くフォルダの容量上限を下げ、保存できる件数を抑える。
正解
イ.文書に埋め込まれた処理の自動起動を既定で止め、その場での有効化を行わせにくくする。
感染は文書ファイルのコンテンツ(マクロ)を利用者が有効化したことで起きたマクロウイルスである。組織として文書内マクロの自動実行を既定で無効化し、信頼できない文書での安易な有効化を抑止すれば、利用者が促しに従っても不正処理が走らず感染を防げる。
?選択肢ごとの解説
ア ×拡張子の付け替えを緩めても感染防止にはならず、むしろ偽装や誤実行を招きかねないため対策にならない。
イ ○感染は文書ファイルのコンテンツ(マクロ)を利用者が有効化したことで起きたマクロウイルスである。組織として文書内マクロの自動実行を既定で無効化し、信頼できない文書での安易な有効化を抑止すれば、利用者が促しに従っても不正処理が走らず感染を防げる。
ウ ×印刷して紙で確認しても、文書ファイル自体を開いてマクロを有効化する操作は別に発生し得るため、感染防止にならない。
エ ×保存先の容量制限は保存件数の管理に過ぎず、マクロの実行による感染という本件の原因とは無関係である。
✎くわしく
マクロウイルスは文書ファイルに埋め込まれたマクロを悪用する。利用者の『有効化』操作を誘う手口が定番のため、技術的にマクロ実行を既定で止め、信頼できる発信元以外では有効化させない運用・設定が組織的防御の要である。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『文書のコンテンツ有効化で感染』はマクロウイルス。対策はマクロ自動実行の既定無効化と安易な有効化の抑止。
覚え方
『有効化=ドアを開ける操作』。最初から鍵をかけておけば(既定で無効化)勝手に開けさせられない。
よくある誤り
利用者の注意喚起のみに頼りがちだが、巧妙な誘導には限界がある。組織として既定で無効化する技術的設定が確実性で勝る。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-sec-0059