基本情報技術者試験「マルウェア」の問題
J社では入口対策の強化にもかかわらず、巧妙なマルウェアの侵入を完全には防げていない。経営層は『侵入される前提で、感染端末を素早く検知し、操作履歴を追跡して被害を封じ込めたい』と方針を示した。この方針に最も合致する仕組みはどれか。
ア各端末の活動を絶えず記録し、不審な挙動の検知から原因の追跡と隔離までを担う仕組み。
イ組織の出入口で内外の通信を点検し、外部からの不正アクセスを境界で食い止める仕組み。
ウ利用者へ継続的に教育を行い、不審なメールを開かないよう人の判断力を高める仕組み。
エ重要データを定期的に控えとして保存し、被害の発生後に元へ戻せるようにする仕組み。
正解
ア.各端末の活動を絶えず記録し、不審な挙動の検知から原因の追跡と隔離までを担う仕組み。
方針は『侵入される前提での早期検知・操作履歴の追跡・封じ込め』である。これはEDR(Endpoint Detection and Response)の役割そのもので、各端末の活動を継続的に記録・監視し、不審な挙動を検知して操作履歴をたどり、隔離など対応まで支援する。
?選択肢ごとの解説
ア ○方針は『侵入される前提での早期検知・操作履歴の追跡・封じ込め』である。これはEDR(Endpoint Detection and Response)の役割そのもので、各端末の活動を継続的に記録・監視し、不審な挙動を検知して操作履歴をたどり、隔離など対応まで支援する。
イ ×出入口で侵入を未然遮断するのは入口対策(ゲートウェイ)であり、『侵入される前提で事後に検知・追跡する』という方針とは段階が異なる。
ウ ×利用者教育は予防的な人的対策であり、感染後の端末挙動の追跡・封じ込めという方針には対応しない。
エ ×控えからの復旧は被害後の回復手段であり、感染端末の検知・操作履歴の追跡という方針の中心要素を担わない。
✎くわしく
セキュリティは『侵入を防ぐ入口対策』だけでなく『侵入後に検知・対応する内部対策』が重要との考え方が主流である。EDRは端末を常時記録し、侵害の兆候検知・原因追跡・隔離を担う事後対応の中核ツールである。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
『侵入前提・端末の挙動を記録・検知から追跡・隔離まで』はEDR。未然遮断の入口対策とは目的の段階が違う。
覚え方
EDRのRはResponse(対応)。入られた後に『追跡して取り押さえる』防犯カメラ+警備員と覚える。
よくある誤り
侵入を防ぐファイアウォール等の入口対策と、侵入後に対応するEDRを混同する。本問は『侵入前提・事後検知』が論点である。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-b-sec-0058