情報セキュリティ

基本情報技術者試験TLS」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:hard
P社のWebサーバは、古い利用者環境との互換のため、現在は安全でないとされる旧式の暗号方式(プロトコルや暗号スイート)での接続も許可している。サーバと利用者間の通信を確実に保護するための運用見直しとして、最も適切なものはどれか。
接続後の画面の上部に、重要情報の入力を控えるよう促す注意書きを常時表示する。
サーバ証明書の有効期限を短く設定し、証明書を入れ替える頻度を高める。
接続時に用いる対称鍵の文字数を、利用者が画面から任意に長く指定できるようにする。
サーバが受け付ける接続を、旧式の方式を外して現行の安全な方式の範囲に限定する。
正解
サーバが受け付ける接続を、旧式の方式を外して現行の安全な方式の範囲に限定する。

脆弱な旧式の暗号方式を許可していると、攻撃者が通信をその方式へ強制(ダウングレード攻撃)し盗聴や改ざんを行える。サーバが受け付ける接続を現行の安全な方式の範囲に限定し旧式を外せば、弱い経路そのものが消え、通信保護を確実にできる。

?選択肢ごとの解説

ア ×注意書きは利用者の行動に依存するだけで、通信路が脆弱な暗号で保護されている技術的問題を何ら解消しない。
イ ×証明書の有効期限短縮は鍵の更新性を高めるが、許可された脆弱な暗号方式が盗聴に使われる問題は防げない。
ウ ×利用者が鍵の文字数を指定する仕組みはTLSの暗号化方式に存在せず、対策として成立しない誤った理解である。
エ ○脆弱な旧式の暗号方式を許可していると、攻撃者が通信をその方式へ強制(ダウングレード攻撃)し盗聴や改ざんを行える。サーバが受け付ける接続を現行の安全な方式の範囲に限定し旧式を外せば、弱い経路そのものが消え、通信保護を確実にできる。

くわしく

TLSの安全性は、サーバが許可するプロトコルバージョンと暗号スイートで決まる。古い方式を残すと、攻撃者がより弱い方式へダウングレードさせて鍵交換や暗号を破る余地が生まれる。安全な方式に限定(古い方式の無効化)することが運用の要諦である。

本番での押さえどころ

試験のコツ

安全でない暗号方式の許可が論点なら、旧式の無効化+安全な方式への限定が正解。注意喚起では解決しない。

覚え方

弱い扉を一つでも開けておくと、そこから入られる。古い暗号は『閉める』のが確実。

よくある誤り

互換性のために旧式を残したまま、利用者への注意喚起や証明書運用で補えると考える。脆弱経路の存在自体が問題である。

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