情報セキュリティ

基本情報技術者試験ログ監視」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:hard
O社では、各機器のログを個別に保存しているが、量が膨大で人手では追えず、攻撃の兆候を見逃している。先日の侵入では、認証サーバの失敗多発とファイアウォールの不審通信が同時期に起きていたが、別々に保存されていたため関連に気づけなかった。この課題への対策として、最も適切なものはどれか。
各機器のログ保存期間をそろえ、調査時に同じ期間のログを参照できるようにする。
複数機器のログを一箇所に集め、事象どうしを結びつけて兆候を自動で検知させる。
認証サーバのログだけを重点的に毎日目視で確認し、失敗の急増を早めに把握する。
各機器の記録項目を増やし、一つひとつのログにより詳細な情報を残せるようにする。
正解
複数機器のログを一箇所に集め、事象どうしを結びつけて兆候を自動で検知させる。

課題は『ログが膨大かつ別々で、機器をまたいだ事象の関連に気づけない』ことである。複数機器のログを一箇所に集約し、相関分析(複数の事象を時系列・条件で結びつける分析)で横断的に兆候を検知するSIEMの仕組みは、認証失敗と不審通信の同時発生といった単体では見逃す兆候を自動で関連づけ、早期検知を実現する。課題に直接対応している。

?選択肢ごとの解説

ア ×保存期間の統一は調査時の参照範囲をそろえるだけで、機器横断の事象を結びつけて検知する能力は得られず、見逃しは解消しない。
イ ○課題は『ログが膨大かつ別々で、機器をまたいだ事象の関連に気づけない』ことである。複数機器のログを一箇所に集約し、相関分析(複数の事象を時系列・条件で結びつける分析)で横断的に兆候を検知するSIEMの仕組みは、認証失敗と不審通信の同時発生といった単体では見逃す兆候を自動で関連づけ、早期検知を実現する。課題に直接対応している。
ウ ×認証サーバだけの目視確認は一機器に閉じており、ファイアウォールとの関連という機器横断の兆候は依然として捉えられない。
エ ×記録項目の充実は各ログの詳細さを増すが、別々に保存され量が膨大という構造は変わらず、横断的な気づきにはつながらない。

くわしく

単一機器のログだけでは見えない攻撃も、複数機器の事象を相関させると兆候が浮かび上がる。SIEMはログ集約と相関ルール・自動検知により、人手では追えない量と機器横断の分析を肩代わりする。論点は『集約と相関による横断検知』であり、個別ログの量や期間の調整ではない。

本番での押さえどころ

試験のコツ

『複数機器の事象を関連づけて検知したい/人手では量が多すぎる』が論点なら、ログ集約と相関分析(SIEM)が正解。

覚え方

SIEMは『点を線で結ぶ虫眼鏡』。バラバラの小さな兆候を集めて一つの攻撃像にする。

よくある誤り

一機器の監視強化(ウ)や記録項目の充実(エ)で対処しようとするが、問題は機器をまたいだ関連の発見であり、単体での深掘りでは解決しない点を見落とす。

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