情報セキュリティ

基本情報技術者試験DDoS攻撃」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:normal
P社のECサイトが、世界各地の多数の感染端末から一斉に大量のアクセスを受け、正規利用者がサイトを開けない状態に陥った。送信元IPアドレスは膨大で、毎回異なる。この攻撃による可用性低下を緩和する対策として、最も適切なものはどれか。
観測された攻撃元IPを集計し、上位の発信元から順に手動で個別に遮断する。
サーバへのログインを多要素認証にし、不正な侵入を防止する。
DB内の個人情報を暗号化し、流出時の被害を抑えられるようにする。
上流のCDNや緩和基盤で受け、攻撃トラフィックを吸収・遮断する。
正解
上流のCDNや緩和基盤で受け、攻撃トラフィックを吸収・遮断する。

本攻撃は多数の感染端末を踏み台にし送信元IPが膨大かつ毎回異なるDDoSである。上流のCDNやDDoS緩和基盤でトラフィックを受け止め、広く分散させたうえで攻撃分をサーバ手前で吸収・遮断すれば、正規利用者向けの可用性を維持しやすくなる。攻撃規模に見合った対策である。

?選択肢ごとの解説

ア ×送信元IPが膨大で毎回異なるため、上位を集計して手動で順に遮断しても発信元の入れ替わりに追いつかず、可用性低下を緩和できない。
イ ×多要素認証は不正ログイン(機密性)の対策であり、大量アクセスによる可用性低下(サービス妨害)には対応しない。
ウ ×個人情報の暗号化は流出時の機密性を守る対策で、サービスを溢れさせるDDoSの負荷そのものは軽減しない。
エ ○本攻撃は多数の感染端末を踏み台にし送信元IPが膨大かつ毎回異なるDDoSである。上流のCDNやDDoS緩和基盤でトラフィックを受け止め、広く分散させたうえで攻撃分をサーバ手前で吸収・遮断すれば、正規利用者向けの可用性を維持しやすくなる。攻撃規模に見合った対策である。

くわしく

DDoSは『可用性(A)』を狙う攻撃であり、機密性・完全性を守る認証や暗号化とは保護対象が異なる。膨大で変化する送信元に対しては、個別遮断より大規模な分散・吸収能力で対抗するのが定石である。

本番での押さえどころ

試験のコツ

多数の異なる送信元からの大量アクセスはDDoS(可用性攻撃)。対策はCDN・緩和基盤による負荷分散と上流吸収。

覚え方

DDoSは『水攻め』。一つずつ堰き止めるより、広い遊水地(CDN・分散)で受け流す。

よくある誤り

『不正アクセス=認証強化や暗号化』と短絡し、可用性を狙う攻撃に機密性系の対策を当ててしまう。攻撃が狙うCIA要素を見極める。

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