情報セキュリティ

基本情報技術者試験認証」の問題

情報セキュリティ情報セキュリティ難易度:hard
L社のヘルプデスクに、社員を名乗る人物から『出張先でパスワードを忘れた。急ぎなので電話で仮パスワードを教えてほしい』という連絡が入った。声から本人かどうかは判断できない。ヘルプデスク担当者の対応として、最も適切なものはどれか。
急ぎとのことなので相手の業務を止めないことを優先し、口頭で速やかに仮パスワードを伝える。
登録済み連絡先へのコールバックなど規定の手続を踏み、確認できた場合に限り進める。
社員番号を口頭で尋ね、正しく答えられたら本人とみなして対応する。
直属の上長の名前を尋ね、知っていれば仮パスワードを伝える。
正解
登録済み連絡先へのコールバックなど規定の手続を踏み、確認できた場合に限り進める。

電話で緊急性を装ってパスワードを聞き出すのはソーシャルエンジニアリングの常套手段である。緊急性に動じず、登録済み連絡先へのコールバックなど組織で事前に定めた本人確認手続を厳格に踏み、確認できた場合に限り進めるのが正しい。例外を作らない点が肝要である。

?選択肢ごとの解説

ア ×緊急性を理由に確認を省くのは攻撃者の狙い通りで、なりすましに認証情報を渡す最悪の対応である。
イ ○電話で緊急性を装ってパスワードを聞き出すのはソーシャルエンジニアリングの常套手段である。緊急性に動じず、登録済み連絡先へのコールバックなど組織で事前に定めた本人確認手続を厳格に踏み、確認できた場合に限り進めるのが正しい。例外を作らない点が肝要である。
ウ ×社員番号は名刺や漏えい情報から入手可能で本人しか知り得ない秘密ではないため、これだけで本人確認とするのは不十分である。
エ ×上長の名前は組織図や公開情報から容易に知り得るため、本人性の証明にならず確認手段として弱い。

くわしく

ソーシャルエンジニアリング対策の核心は『緊急性・権威・親近感といった心理的揺さぶりに屈せず、定められた手続を機械的に遵守する』ことである。本人確認は『本人しか知り得ない/持ち得ない要素』に基づく必要があり、公開・流出しやすい情報では不十分である。

本番での押さえどころ

試験のコツ

電話+緊急+認証情報要求はソーシャルエンジニアリングの典型。例外を作らず規定の本人確認を貫くのが正解。

覚え方

『急がせる相手ほど確認する』。緊急という言葉は攻撃者の常套句と覚える。

よくある誤り

社員番号や上長名など『それらしい情報』を答えられれば本人と信じてしまう。これらは秘密情報ではない点を見落とす。

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