基本情報技術者試験「楕円曲線暗号」の問題
楕円曲線暗号(ECC)がRSAと比較して持つ利点として最も適切なものはどれか。
ア鍵を共有する必要がなく相手と鍵を一切交換せずに暗号通信できる
イ暗号化した結果が常に元の平文より短くなり通信量を必ず削減できるという特性を持つ
ウ共通鍵暗号であるため公開鍵暗号より処理がはるかに高速である
エRSAより短い鍵長で同等の安全性を実現でき処理や鍵管理の負荷が小さい
正解
エ.RSAより短い鍵長で同等の安全性を実現でき処理や鍵管理の負荷が小さい
楕円曲線暗号は楕円曲線上の離散対数問題の困難性に基づき、RSAの数分の一の鍵長で同等の安全性を達成できる。鍵が短い分、計算量やメモリ・通信の負荷が小さく、機器資源の限られる環境に適するため正しい。
?選択肢ごとの解説
ア ×鍵を一切交換せずに通信できるという記述は誤りで、ECCも公開鍵暗号であり相手の公開鍵を入手して用いる必要がある。
イ ×暗号文が必ず平文より短くなるという主張は成り立たず、ECCの利点は暗号文の短縮ではなく鍵長の短さである。
ウ ×ECCは公開鍵暗号であり共通鍵暗号ではない。共通鍵より高速という比較自体が分類の取り違えである。
エ ○楕円曲線暗号は楕円曲線上の離散対数問題の困難性に基づき、RSAの数分の一の鍵長で同等の安全性を達成できる。鍵が短い分、計算量やメモリ・通信の負荷が小さく、機器資源の限られる環境に適するため正しい。
✎くわしく
公開鍵暗号には素因数分解を根拠とするRSAと、離散対数を根拠とするECCがある。同じ安全性なら鍵長はECCの方が大幅に短く、例えばRSA2048ビット相当をECCは約256ビットで実現する。これにより処理負荷と鍵管理コストが下がる。
✓本番での押さえどころ
試験のコツ
ECCの要点は『短い鍵で高強度』。資源制約のある機器(ICカードやIoT)で有利、と結びつける。
覚え方
ECCは『少ない鍵で強い』。短い鍵長で同じ守りを実現する効率派、と覚える。
よくある誤り
ECCを共通鍵暗号と取り違える、または利点を暗号文の短縮と誤解する誤りが多い。利点は『短い鍵長で同等の強度』である。
セキュリティの他の問題
公開鍵暗号方式を用いて、送信者が受信者だけに読める暗号文を送る場合、暗号化に使う鍵はどれか。ハイブリッド暗号方式において、通信本文(平文データ)そのものの暗号化と、その暗号化に用いた鍵の受け渡しに使う方式の組合せとし…メッセージダイジェストの生成に用いるハッシュ関数が備えるべき性質として最も適切なものはどれか。PKI(公開鍵基盤)において、利用者の公開鍵が本人のものであることを保証する電子証明書を発行する機関はどれか。利用者の入力をWebページに無検証で出力する不備を悪用し、第三者が用意した不正なコードを被害者のブラウザ上で動作させる攻撃は…共通鍵暗号アルゴリズムであるAESの説明として最も適切なものはどれか。
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ukamiru 過去問 · 基本情報技術者試験 · fe-a3-0280